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日本と英国、イタリアが共同で開発している次期戦闘機のイメージ。英BAEシステムズが2024年7月22日に朝日新聞に提供した
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 主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するためブラジルを訪問中の石破茂首相は19日午前(日本時間19日夜)、英国のスターマー首相、イタリアのメローニ首相との日英伊首脳会談を行った。3カ国で進めている次期戦闘機の共同開発計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」をめぐり、2035年の初号機配備に向けて引き続き緊密に連携することを確認した。

 石破首相は会談で、「日英伊が技術を結集し、次期戦闘機の共同開発を行うことは、今後数十年にも及ぶ3カ国の幅広い協力の礎となる」と述べた。日英伊の防衛協力の中核として共同開発を力強く推進していくことで一致したという。

 3カ国は22年12月、次期戦闘機の共同開発計画を発表。企業との契約や輸出管理を担う政府間機関「GIGO(ジャイゴ)」を年内に英国に設立し、トップには岡真臣元防衛審議官が就く予定。日本政府は、次期戦闘機を航空自衛隊のF2戦闘機の後継として配備する。今年3月には武器輸出の制限を緩和し、第三国への輸出も解禁している。(リオデジャネイロ=松山紫乃)

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